国がんから提供されている『全国がん登録届出マニュアル2016』に、遡り調査について記載されています。届出の際に必ずご確認ください。

全国がん登録　届出マニュアル　2016

愛媛県の全国がん登録に関する情報は、愛媛県のホームページに掲載されています。

通知を受けた都道府県知事は、その死亡者情報票に係る死亡診断書の作成に係る病院又は
診療所に対し、法律に基づく一定の期間内に当該がんに関する届出が行われなかったもの
として、遡って届出を求めることができます。
このように都道府県知事が死亡者新規がん情報に基づき、その死亡者情報票に係る
死亡診断書の作成に係る病院又は診療所に対して実施する調査を遡り調査といいます。

①死亡者情報票と②全国がん登録情報を照合します。
③がん情報と紐づけられなかった死亡情報（＝死亡者情報によって新たに把握された
　がん情報）を都道府県がん登録室へ通知します。
④都道府県がん登録室から、死亡診断書を作成した病院へ、通知されたがん情報に関する
　遡り調査を依頼します。
⑤がん病名を記載した死亡診断書を作成した医療機関は、調査対象となったがん情報に関する
　届出を行います。

遡り調査の方法

遡り調査の対象となった病院等に対して、調査対象の氏名、性別、生年月日、
死亡の時における住所、死亡の日、死亡の原因等が都道府県登録室から専用様式（遡り調査票）で通知されます。
病院等は、調査対象のがんについて、当該病院等における初回の診断が行われた時点の、
その診療の過程で得られた当該原発性のがんに関する情報の届出を行います。

遡り調査の意義

死亡者情報により見つかった届出漏れのがん情報を補完したり、死亡診断書に「がん」と記載されていても実際はがんではなかったケースを罹患から除外したりすることで、正確ながん情報を捉えることができます。
これによって、正確な罹患や生存率を計測できるようになり、より正確ながんの実態を把握し、がん対策の立案や評価に役立つ資料を作成することができるようになります。

お問い合わせ先

愛媛県全国がん登録室

〒791-0280 愛媛県松山市南梅本町甲160　四国がんセンター
電話番号：089-999-1123
メールアドレス：519-ml-cr★mail.hosp.go.jp（★を＠にしてください）